2013年3月13日水曜日

【コンパの幹事とサンデル教授】



コンパの日程調整は、“正義”に関わる話です。
昔から、コンパや集まりの幹事をすることが、よくありました。

予算、場所、店の雰囲気などなど、決めないといけないことは、山のようにありますが、
なかでも、一番気を使うのは、参加者のスケジュール調整ではないでしょうか。

人数が多いのは、この日だな。でも、部長のスケジュールが・・・。」
「返事まだかえってきてないけど、あいつくると盛り上がるからな・・・。」

誰を優先して、予定を組むか?
誰のメリットを優先し、どう配分するのが、正しいのか?

常識的に考えれば、2つのやりかたがあると思います。
①人数を多い日を決める→「調整的正義」=いわば、均等配分。
②部長の都合のあう日→「配分的正義」=地位・能力・努力等に応じて
決定を変化させる、いわば、傾斜配分。

ちなみに、“正義とは、ふさわしいあり方をしているかどうか”、
くらいの意味で使っています。

なんだか、悩ましい…、哲学的ですね。
どうすればいいんでしょうね。(^_^;)

あと、

③くじ(占い)で決める?
→「運命(宗教)的正義」=神(絶対者)に決定を委ねる。
いわば、配分の放棄、ですかね。

ハーバード白熱教室で有名なサンデル教授は、
「人間が共同で生きているなら、どんなつながり(連帯)、
 どんな社会の幸福な姿があり得るか」

いわば、どう分配するか」の正義から、
どう公共(全体)の価値をつくるか」という正義を論じているのだと思います。

正義の問題の根底には、個人と公共(全体)、そして、自由と平等の対立がある。

公共=全体というフレームで考えると、イメージしやすいですが、
全体を優先するために、個人を犠牲にする全体主義、ちょっと、怖くなりませんか?

だからこそ、正義の原理が必要なのだと思います。


いやー、幹事って、本当に大変ですね。

だって、その集団の「正義」とは何か、を
提示しないといけないんですから。

ちょっと、オーバーかもしれませんが…。(^_^;)

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